年齢により異なりますが、若い人の場合最も多いのは、腰椎椎間板ヘルニア、次に梨状筋症候群(図参照)が挙げられます。
腰椎椎間板ヘルニアは比較的急激には発症し、ラセーグ徴候といって、仰向けの状態で下肢を伸展挙上すると坐骨神経痛が増強するのが特徴的です。ほとんどの場合、片側の坐骨神経痛が出現しますが、ヘルニアの位置や大きさにより両側に見られることもあります。梨状筋症候群は比較的緩徐に発生し、通常はラセーグ徴候が陰性となります。梨状筋間で坐骨神経が絞扼され、仕事や運動でストレスが加わり発症することが多いようです。比較的稀な疾患とされていますが、見過ごされていることも少なくないと思われます。一方、高齢者では変形性腰椎症や腰部脊柱管狭窄症などの変形疾患に多く見られ、また帯状疱疹により坐骨神経痛を発症する場合もあります。その他、年齢に関係なく特殊な疾患として、脊髄腫瘍や骨盤内腫瘍などが挙げられます。こういった腫瘍性の病変で坐骨神経痛を発症する場合は、痛みが非常に強く、保存的治療で治りにくいのが特徴です。
※腰部脊柱管狭窄症、ヘルニアによるものはそれぞれの項を参照して下さい
当院では坐骨神経痛に対して、トリガーポイント療法や現代医学的アプローチによる鍼灸・整体療法、澤田流鍼灸術などをおこない、非常に高い効果をあげております。
梨状筋症候群による坐骨神経痛の場合、梨状筋以外にも中臀筋や小臀筋(中臀筋の下層に位置する)を治療することにより、さらに治療効果を高めることができます 。
また、激しい坐骨神経痛で、横になるのもつらいという方には、跗陽穴(ふよう)に多壮灸を行い、さらに中極穴を治療すると、横になることができますので、そこから通常の坐骨神経痛に対する治療をおこないます。
このように総合的な治療を施すことで、より早く坐骨神経痛を完治に導くことができるのです。
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