眼瞼下垂

♦眼瞼下垂の原因

眼瞼下垂が起こる原因は様々です。
まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋やその筋肉を動かす動眼神経(どうがんしんけい)という神経の働きが悪い、まぶたの皮膚がたるんでかぶさっている、病気やケガなどで眼球が小さくなったり陥没したりしている、などの状態が眼瞼下垂を引き起こします。
生まれつきの先天性眼瞼下垂(せんてんせいがんけんかすい)には、眼瞼挙筋の働きが弱いもの、眼瞼挙筋を働かせる神経に異常があるもの、まぶたの形に問題のあるものなどがありますが、最も多いのは筋肉の働きが弱いものです。
それ以外の後天性眼瞼下垂(こうてんせいがんけんかすい)では、挙筋腱膜がのびてしまい眼瞼挙筋が瞼板から離れてしまうものやまぶたの皮膚がたるんでものが多いと言われています。
コンタクトレンズを長期間使用している方、まぶたをよくこする方、目やその周りのケガ、手術をした方などに起こることもあります。
他の病気に関係したものでは、顔の筋肉を動かす神経が働かなくなった顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)や眼球を動かす神経が働かない動眼神経麻痺(どうがんしんけいまひ)、筋肉が疲れやすく弱くなってしまう重症筋無力症(じゅうしょうきんむりょくしょう)、骨折による眼球陥没、眼球が小さくなる病気によるものなどがあります。

♦眼瞼下垂の診断

まぶたの動きを正確に測るのは難しいのですが、リラックスした状態で正面を見た時に、黒目の中心からまぶたの縁までが2mm以上近づいていれば眼瞼下垂の疑いがあります。
眉毛の上を押さえて動かないようにしてから目が開けるかどうかでも判断できますが、眉間にシワを寄せたままで目を開けてみるやり方でも構いません。
他の病気が無いかどうかも同時に調べますが、物が二重に見えたり、筋肉が疲れやすかったりする場合は、他の神経や筋肉の病気がある可能性があります。
特に重症筋無力症の診断のための検査がいくつかあります。血液検査の他に、注射薬や目薬で筋力が回復するかどうかをみたり、筋肉の働きを電気的に調べる筋電図を取ったりしますが、重症筋無力症は2万人に1人くらいの稀な病気です。


眼瞼下垂の治療法

当院では眼瞼下垂に対して積極的に鍼灸治療をおこなっております。天津中医薬大学の廉教授から学んだ鍼法により、特に動眼神経麻痺、交感神経の異常、筋肉の異常などによる後天性眼瞼下垂に対しては、非常に高い治療効果をあげています。手術を考えている方にも、是非その前に鍼灸治療を試してみることを、お勧めいたします。


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