テニス肘は上腕骨外側上顆炎と言います。テニスプレーヤーの罹患が多いので、テニス肘と呼ばれるようになりましたが、使い過ぎにより起こるものですので、誰にでも起こりうる疾患です。
引き金になる重要な筋肉がありますのでご紹介いたします。
回外筋、指伸筋,尺側手根伸筋、長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、小指伸筋、肘筋の七種類の筋肉です。手首や指の運動に関与します。ですので、肘の使い過ぎではなく、手首や指の使い過ぎで外側上顆炎になります。

(図はすべて「クリニカルマッサージ」医道の日本社より)
これらの筋肉は全て外側上顆というところ(黒い丸で囲ったあたり)に付着する筋肉ですので、使い過ぎにより外側上顆に炎症や痛みを引き起こします。
上記の筋肉のどれかが障害されただけで、外側上顆炎は起こります。ですので、治療の際は、どの筋肉が主原因なのかを見極めるのが非常に重要です。これができれば、多くの外側上顆炎(テニス肘)を治療することができます。
しかし、上記の筋肉を全て治療しても治らないものもあります。
他の筋肉にも原因が有る場合があるのです。
外側上顆炎(テニス肘)の治療で非常に見逃されやすい筋肉です。
それは上腕二頭筋と上腕三頭筋です。


これらの筋肉は、外側上顆には付着しませんが、運動学上、前述の七種類の筋肉とは繋がりが深い筋肉ですので、上腕二頭筋、上腕三頭筋を治療しないと根本解決にならないケースがあるのです。
上記の筋肉全てに着目して適切な治療ができれば、あなたの肘の痛みも解決できるはずです。
肘の痛みでお困りの方は、是非当院の鍼灸治療をお試しください。
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