【適応症】 耳鼻咽喉科系

メニエール病

メニエール病の症状には、次のような特徴があります。

【1】 回転性のめまい……自分もしくは周りの景色がぐるぐる回る激しい回転性のめまい。
吐き気、嘔吐を伴うこともあり、めまい発作は約30分から数時間続き間隔・頻度も一定しない。
【2】 耳鳴り、難聴……初期には、めまい発作時や発作前に耳が詰まった閉塞感や圧迫感を感じることがあるが、めまいを繰り返しているうちに、耳鳴り、難聴を伴うようになる。
難聴は、はじめ低い音から聞き取りにくくなることが多く、発作をくり返すうちに、中音域、高音域の音も聞き取りにくくなる。
【3】 吐き気、冷や汗……吐き気、冷や汗、動悸、悪心、嘔吐等の自律神経症を伴うことが多い。

これらの症状を何度も繰り返すことによって、聴力が徐々に低下していきます。一般に片方の耳に起こりますが、半年から10年程でもう一方の耳にも発症する人もいます。

▼ 薬物治療法
めまい発作が起こったときは、まず安静にして、発症のきっかけとなったストレスやトラブルの解消につとめ、発病早期のライフスタイルの健全化と適切な薬物治療が重要となります。

メニエール病は病態が内リンパ水腫であること以外、病因が明らかでないため、対症療法が中心となります。一般に病期、症状にあわせて吐き気や嘔吐を抑える鎮暈剤、制吐剤、精神安定剤、内リンパ水腫に対する利尿剤、内耳の循環改善剤、自律神経調整剤などが用いられます。また、発作が起きているときは、吐き気を伴うため内服剤が使えず、点滴か注射を行います。

メニエール病の鍼灸治療

当院では、メニエール病に対して鍼灸治療を行い、高い治療効果をあげております。

まずは、メニエールのそれぞれの症状に対してアプローチします。

▼ めまいに対して
頸部筋や頸椎椎間関節部や靭帯中にある深部固有受容器というところから、頭部がどのような位置にあるか常に脳に信号を送っています。これにより体のバランス(前庭脊髄反射・緊張性頸反射・反射姿勢など)をとります。

また、頸部の様々な原因(頸椎の変形、関節の問題、筋力低下)により頸部の筋肉に過緊張がおこりアンバランスが生じ、めまいが起こりやすくなります。

以上のことから頸部に適切な治療をおこない、めまいを治療していきます。

▼ 耳鳴り・難聴に対して
内耳の血液循環を改善させることを目的とした鍼灸治療をおこない、高い治療効果をあげています。頸部の筋や硬結を刺激すると、難聴や感音性の特徴である「キーン」「シャー」といった高音性の耳鳴りが軽減すること、また星状神経節ブロックや星状神経節刺鍼などで、頸部の交感神経節の刺激により、内耳動脈の本流である椎骨動脈周囲循環や椎骨動脈自身に血流の変化を与えることができること。

以上を踏まえた治療を行い、内耳の循環を整え、難聴・耳鳴りを改善させていきます。

▼ 内リンパ水種に対して
上記の治療により内耳の循環を整え、内耳の水分代謝を改善します。

またさらに、水分穴や外関穴、腎ユ穴など、水分代謝の改善に関わるツボを使い、全身調整をおこないます。

以上の治療を総合的におこない、非常に優れた治療効果をあげております。