膝痛・変形性膝関節症

当院では、筋筋膜性疼痛や変形性膝関節症などによる膝の痛みに対して、トリガーポイント鍼灸治療をすることで、高い効果をあげております。

当院での取り組みの一端をご紹介させていただきます。

 

膝前面の痛み

膝の痛みで一番多い部位が、お皿周辺の痛みです。ここで一番重要になる筋肉が、大腿直筋です。次いで外側広筋と内側広筋です。これらの筋肉に疲労物質が溜まり拘縮を起こすと膝の前面に痛みが発生します。変形性膝関節症であってもこれらの筋肉に適切な治療をおこなうと痛みが取れてしまうことが多いです。

下図参照

(図はすべて「クリニカルマッサージ」医道の日本社より)

そして、ここが重要なのですが、膝前面の痛みの原因でよく見落とされる筋肉があります。

大腰筋です。

この筋肉は、腰椎の真横から大腿骨の上部に走行しています。腰椎の真横には、大腿前面から膝のあたりまで走行する大腿神経(下図参照)の出口があります。

その出口から大腰筋の中を貫いて大腿部に達します。ですので、大腰筋に疲労物質が溜まり、拘縮を起こした状態が続くと大腿神経を刺激することになります。そして神経痛を起こして膝前面が痛くなるのです。この時、股関節付近にも痛みを感じることが多いので、この様な場合は大腰筋の鍼治療がとても重要になります。

 

膝外側の痛み

膝の外側の痛みもよく見られる症状です。この時一番重要なターゲットになるのは外側側副靭帯です。下の図で丸で囲まれているあたりで、腸脛靭帯の下に位置します。

そして、同じくらい重要なのが腸脛靭帯と、そのおおもとになる大腿筋膜張筋です。これらの靭帯や筋肉の過緊張により、膝の外側に痛みを引き起こします。

これらの靭帯や筋肉に鍼灸治療をおこなうことで、痛みを取り除いていきます。

膝の内側

膝の内側の治療で、一番重要な部位は内側側副靭帯です。

この靭帯も、運動などにより痛めやすい部位です。しゃがんだりするとツッパリ感や痛みを感じます。靭帯の過緊張が原因なので、鍼治療で組織の血流を改善させ柔軟性を取り戻すことが出来ます。

また、見逃してはいけないのが太腿の内側に走行する縫工筋、長内転筋、薄筋の治療です。

これらの筋肉もしっかりと治療することで、より万全な状態に仕上げることが可能になります。

 

膝の後面

ここで重要になってくるのが、大腿二頭筋や半腱様筋、半膜様筋などのハムストリングス

と言われる筋肉です。

これらの筋肉は膝の裏周辺に付着するので、疲労物質が溜まったり拘縮を起こしたりすると、膝の裏の痛みとしての自覚症状が現れます。

そして、見逃してはいけないのが坐骨神経痛による膝裏の痛みです。

腰椎から出た坐骨神経は大腿後面を下り、膝の真裏を通り下腿から足部まで走行しているので、坐骨神経に問題が起こると、膝の真裏に痛みを引き起こします。これについては坐骨神経痛の項をご参照ください

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